結婚の捉え方
晩婚化や未婚化が進む社会ですが、ここ最近では少子化が深刻になってきたことで政府や各種団体が本格的な対策に乗り出してきています。
連合が2013年6月にまとめた結婚や子供に関する調査によると、結婚を特にしたいと思わない男女に理由を尋ねたところ、その回答として6割以上の人が「自由時間が減るから」という意見を述べています。
ほかにも「結婚に幸せを見出せない」といったことや「経済的に不安である」といったことがあります。
また結婚したくないと思う理由に男女で差があることもわかっており、かつて社会的に常識化されてきた結婚というライフスタイルの形が大きく変化してきているようです。
まず現在未婚の男女で、将来的に結婚をしたいかどうかを尋ねたところ、1年位内に結婚したいと返答したのは男女合わせた平均で15.8%となっています。
これが2~3年位内までを合わせると約1/3くらいとなっており、何年後かに関わらず結婚をしたいと思う人は全体の約8割、反対にしたいと思っていな人は約2割となっています。
結婚の手間
全体の2割が「したくない」とはっきり応えていることを多いとみるか少ないと見るかは微妙なところですが、はっきり「したくない」と断言できる理由としては58%が自由時間が経ることを挙げています。
また注目をしたいのが「婚活に疲れた」と回答している人が「したくない」と答えたうちの2%存在しているという点で、結婚はしたいけれども理想となるような結婚を実現できないという難しさも関係があるようです。
また、女性のみの意見をみてみると女性で最も高い理由が「結婚に幸せを見いだせない」ということですが、次いで僅差で「相手の家族との関わりが面倒」ということが挙げられています。
これは結婚をすることでほとんどの女性が自分の実家の籍を抜けて相手の家族の一員となることの難しさを示しています。
実際に結婚をした女性にも相手の家族、中でも義母との関係に悩むというケースは大変多くなっているので、結婚という家制度が心理面で負担となっていることもわかります。
結婚をすることを「幸せ」「ゴール」と思う気持は決してなくなったわけではないと思うのですが、現実的な将来の姿をシミュレートしたとき、そこに生じてくる問題などを積極的に受け入れることができないということが、現在最も多く若者が感じる結婚への壁なのではないかと思われます。
今後少子化を防ぐためには、もしかしたらこのような結婚という概念そのものを一度考えなおしてみる必要があるかもしれません。