数字で見る晩婚化
日本では昭和50年を一つの区切りとし、そこから少しずつ平均的な結婚年齢が上がってくる「晩婚化」傾向が見られるようになっています。
ですが、晩婚化が進む一方で10代後半~20歳くらいにかけての非常に若い時期に結婚をするような早婚の人もかなりの数で見られています。
数字として晩婚化傾向が出ているのは、一生結婚をしなかったり子供を作るためではなく老後の生活維持を考えて40代後半~60代くらいに初婚をする人が増えてきているためです。
むしろ平均的にはかなり早い時期に結婚をする層と、反対にしない・子供を産まない年齢まで結婚しないという遅い年齢層との二極化が進んでいると言えます。
早婚の場合にありがちなのが、若い時期に正しい避妊方法をしなかったがために、結婚前に子供ができてしまういわゆる「デキ婚」です。
デキ婚についても昔はあまりよいイメージが持たれていませんでしたが、最近では「結婚してからいつまでも子供ができないと周囲の人にせかされるのが嫌だ」という理由や、「子供でもできないと彼が結婚に踏み切ってくれないから」という理由であえて子供を先に作ることを選ぶという人も多くみられているようです。
若い考え方
デキ婚の悪いイメージをなくすために「授かり婚」と言い換えるメディアなどもありますが、先に子供を作ってしまうことによるマイナス面も確実にあるため、余程の理由がなければあまり安易にとるべき方法ではないといえます。
女性の早婚の場合相手となるのはだいたい同年代かわずかに年上となる、同じく若い男性です。
若すぎる男性の場合、経済的に安定していないばかりでなく、精神面でも十分に社会性を身につけていない人も多いので、子供ができても子育てに積極的に協力をしてくれなかったり、家族を守るという責任感がないまま生活をしていくという残念なケースも見られています。
結論としては、晩婚化傾向はよくないもののかといって早婚をいたずらに褒めるということもできないということです。
やはり結婚は自由意志でできるようになったこととはいえ、社会的に大きな責任をともなうものであることには変わりないので、しっかりとした社会的基盤を得てから行うようにしたいところです。